こねこのトムのおはなし 3/3

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アヒルが青い色のジャケットを着ていますね。

そうですね。このアヒルは、ドレイクさんと呼ばれています。前回のおはなしで、モペットがドレイクさんに、トムに洋服を着せるのを手伝ってとお願いをしていました。しかし、ドレイクさんは、トムの洋服を自分が着てしまったようです。

ドレイクさんが着ているのは、トムのジャケットなんですね!なんだか、とても得意げな顔をしています。

出典

『THE TALE OF TOM KITTEN』
『こねこのトムのおはなし』
BY BEATRIX POTTER
ビアトリクス・ポターさく

あらすじ

“he and Jemima and Rebeccah Puddle-Duck set off up the road, keeping step

-pit pat, paddle pat! pit pat waddle pat!”

ドレイクさん、ジマイマさん、レベッカさんは、足踏みをしながらその通りを出発しました。
ピット、パット、ピット、パット!

外国の人の名前がたくさん書いてあると難しく感じます。

“he”: Mr.Drake(ドレイクさん)

“Jemima”:ジマイマさん

“Rebeccah”:レベッカさん

ここでは、このアヒルが3匹登場します。絵の手前側に移っている白いアヒル3匹の名前ですよ。

“Puddle-Duck名前ではないのでしょうか?

“Puddle-Duck”は、”アヒル”という意味で使われています。
他にも”-pit pat, paddle pat! pit pat waddle pat!”も名前ではなく、アヒルの足音を書き表しています。アヒルが歩くときの音を想像しながら読んでみましょう!

こねこたちは、ドレイクさんたちが去っていくのを見ているのかな?

こねこたちは、ドレイクさんたちが去っていくのを見ていました、とは書かれてませんが、恐らくそうですよ。

こねこたちは、服を返してと追いかけなったんですね。

そのようですね。絵を見ると奥の方には、子猫たちのお母さん、タビタさんが写っていますよ。お母さんは、こねこたちの姿を見て、どう思ったでしょう?

服をきていない、、、

”THEN Tabitha Twitchit came down the garden and found her kittens on the wall with no clothes.”

それから、タビタさんは、庭へ降りてきて、服を着ていない状態で石壁に乗っているこねこたちを見つけました。

お母さんは、服を着ていない子どもたちを見て、どう感じたと思いますか?

怒ってそう、、。こねこたちは叱られるんじゃないかな。

やっぱり叱られている!お母さんからビンタされて、こねこたちは、とても痛そうですね。

“SHE pulled them off the wall, *smacked them, and took back to the house.

“”My friends will arrive in a minute, and you are not fit to be seen; I am *affronted,”

said Mrs.Tabitha Twitchit.”

彼女は、こねこたちを石壁から離し、ビンタをして、家へ連れて帰りました。

「もうすぐ、お友達が来るのよ!あなたたちは、お客様と会うためにふさわしくない格好をしているわ!私は、イライラした気分ですよ!」タビタさんは言いました。

Oxford Learners Dictionariesより
https://www.oxfordlearnersdictionaries.com/
*smack
to hit somebody with your open hand or an object, especially as a punishment
⇒特に罰則として物や開いた手で誰かを打つこと
*affronted
to say or do something that offends somebody
⇒誰かを怒らせる何かを言ったりやったりすること

お母さんは、こねこたちを2階へ連れて行ったようです。

“SHE sent them upstairs; and I am sorry to say

she told her friends that they were in bed with the *measles; which was not true.”

彼女は、こねこたちを2階へ連れて行きました。気の毒なことに

彼女は友人に子どもたちは風邪で眠っていると伝えました、そしてそれは本当のことではありませんでした。

お母さんは、お友達に嘘をついたんですね

そうですね。お母さんのお友達もよそ行きな服装をしています。フォーマルな格好で尋ねることは、マナーなのかもしれないですね!

Oxford Learners Dictionariesより
https://www.oxfordlearnersdictionaries.com/
*measles
a disease, especially of children, that causes a high temperature and small red spots that cover the whole body
⇒病気、特に子どもの病気
高熱と身体中に小さな赤い斑点を引き起こす

こねこたちは、2階へ連れていかれて何をしているのかな?

“there were very extraordinary noises over-head, which disturbed the dignity and repose of the tea party.”

頭上では、とても風変わりな音がしていて、その音はお茶会での落ち着いた会話とゆったりとした時間を妨げました。

Oxford Learners Dictionariesより
https://www.oxfordlearnersdictionaries.com/
*dignity
 a calm and serious manner that deserves respect
⇒敬意を表す落ち着いて真剣な事柄
*repose
a state of rest, sleep or feeling calm
⇒休息の状態、睡眠や落ち着いた気持ち

お母さんのお友達は、頭上から聞こえてくる物音に驚いたかもしれないですね!

そういえば、こねこたちの服は、アヒルさんたちは、どうなったのかな?

“they went into the pond. The clothes all came off directly, because there were no buttons”

彼らのは、湖へ行きました。着ていた服は湖へ流れていきました。なぜなら、ボタンが1つもついていなかったからです。

アヒルさんたちは、洋服をとても気に入っていたようでしたが湖の中でなくしてしまったようですね!

この絵本で学べる事

“無がある”という表現

“無がある”とは、どういう意味でしょうか?

「お母さんがこねこを呼びに来た場面」、「アヒルさんが湖で服をなくした場面」で使われていますよ。

「お母さんがこねこを呼びに来た場面」

“Tabitha found her kittens on the wall with no clothes on.”
タビタさんは、服を着ていない状態で石壁に乗っているこねこたちを見つけました。

 

”with”は、所有を意味する前置詞です。
”with no clothes”を直訳すると、「無い服を所有する」という意味になります。

なるほど!日本語訳では、「服を着ていない状態」と意味で訳してあるんですね!どうして、”they do not put on their clothes”ではなく、”with no clothes”と書いたのでしょうか?

英作文を書くとき、表現の方法は1つではないので、どちら書き方を選んでもよいですよ。英語の名詞は、その単語だけで使われるのではなく、数を表す単語と一緒に使われます。

数を表す単語?

例えば、服が1着であれば、”a piece of clothes”のように
“1着の”を意味する”a piece of”と一緒に使います。だから、名詞の前に”無い”を表す”no”を付けると、”その物が無い”事を表すことが出来ます。

なるほど!日本語では、”無い服”みたいな言い方をしないから、不思議な感覚ですね。

分詞構文(動詞にingを付けることで、副詞の役割に変える)

アヒルさんが、こねこたちの服を着て去っていく場面で使われています。

“he and Jemima and Rebeccah Puddle-Duck set off up the road, keeping step”

ドレイクさん、ジマイマさん、レベッカさんは、足踏みをしながらその通りを出発しました

“keep”を辞書で調べると、「保つ」という意味の動詞の意味が出てきます。
ここで使われている”keeping”は、動詞”keep”に”ing”をつける事で、動詞ではなく副詞として使われています。

副詞って何でしょうか?

動作について、「どのような動作であるか」を説明する単語のことですよ。
アヒルのドレイクさんは、その通りを出発しました

どんな様子で出発したのか?
足踏みをしながら出発しました。”足踏みをしながら”の部分は、”出発したという動作”を説明しているので、副詞と呼ばれています。

 

 

どんな様子で行われているのかを伝えたいときに使う表現方法なんですね!

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