英語で書かれている絵本を読み、物語で使われている文法を1つ解説します。空飛び猫1章には、分詞構文が使われてます。
『空飛び猫』
アーシュラ・K・ル=グウイン さく
村上春樹 訳
S.Dシンドラー=絵
英語版の題は『Catwing』
by Ursula K.Le Guin
Illustrations by S.D.Schindlaer
この物語では、4匹の翼を持つ猫が登場します。
母猫「ジェーンタビー(Mrs.Jane Tabby)」
その子どもたち「セルマ(Thelma)、ロジャー(Roger)、ジェームズ(James)、ハリエット(Harriet)です。
この猫たちは、朝から晩まで自動車が行き来するような都会に住んでいます。そして、通りに出ると自動車だけでなくお腹空かせた犬もうろついてます。母猫ジェーンタビーは、ここは子猫が育つ場所としてふさわしくないと考え、子猫たちに翼を使って遠くへ飛び立つように促します。
○分詞構文が使われています。(本文より引用)
”MRS.JANE TABBY could not explain why all four of her children had wings.”
“自分の四匹の子猫たちみんなに、どうして翼が生えているのか、ジェーンタビーお母さんにはさっぱりわけがわかりませんでした。”
“I suppose thier father was a fly-by-night,” a neightbor said, and laughed unpleasantly, sneaking round the dumpster“
○時を表す分詞構文が使われてます。
ごみ捨て場のまわりをこそこそとうろついていた近所の猫
→While a neightbor sneaked round the dumpsterという文だったと考えられます。英語では省略されても理解可能な単語はよく省略されます。
接続詞(While)は省略、
主語(a neightbor)はコンマの前でつながる文の主語と同じであるから省略、
動詞(sneaked)は過去形、コンマの前でつながる文の動詞(laughted)も過去形です。同じ時制の動詞であるからsneakingと表されていることが分かります。
2章では、母猫から自立して工夫しながら上手に飛ぶ様子が描かれてます。お楽しみに!
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