フロプシーのこどもたち 3/3

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『THE TALE OF THE FLOPSY BUNNIES』
BY BEATRIX POTTER

あらすじ

フロプシーのこどもたち2/3では、マグレガーさんが子ウサギたちを袋に入れて口を縛っていましたね。

子ウサギたちは、マグレガーさんに食べられてしまうのでしょうか、、

絵を見ると奥の方にマグレガーさんの奥さんが写っています。

手前には子ウサギが何匹か写っています。袋から出る事が出来たのでしょうか。

本文を見てみましょう!

“MRS. McGREGOR united the sack and put her hand inside”
マグレガーさんは、袋の口を解いて中へ手を入れました。

“When she felt the vegetables she became very very angry.”
マグレガーさんの奥さんは野菜であることにと気づくと、とてもとても怒りました。

“She said that Mr.McGregor had “done it a purpose””
奥さんは、マグレガーさんに「わざとやったでしょう!」と言いました。

袋に入れたはずのフロプシーのこどもたちが入っていなかったんですね!いつ袋から出ることができたのでしょう?

マグレガーさんが家へ帰る場面を見てみましょう。

“MR. McGREGOR came back and picked up the sack, and carried it off.”
マグレガーさんは、戻ってきて袋を取り、それを運びました。

“He carried it hanging down, as if it were rather heavy.”
彼は、まるでそれがずいぶん重いかのように引っ掛けて運びました。

“The Flopsy Bunnies followed at a safe distance.”
フロプシーの子どもたちは、安全な距離を保ってついていきました。

Oxford Learner’s Dictionariesよりhttps://www.oxfordlearnersdictionaries.com/
rather
⇒used to mean ‘fairly’ or ‘to some degree’, often when you are disappointed, surprised or expressing slight criticism
⇒”わずかな”もしくは”ある程度の”という意味で失望、驚き、少しの批判を感じた時使われる
本文で使われている文章の場合
“He carried it hanging down, as if it were rather heavy.”
マグレガーさんが思っていたより重くて驚いている様子を表す

“Mrs. Tittlemouse was a resourceful person.”
ネズミの奥さんは、救世主でした。

“She nibbled a hole in the botttom corner of the sack.”
彼女は角底の穴をかじりました。

“THE little rabbits were pulled out and pitched to wake them.”
幼いウサギたちは引っ張り出されてたたき起こされました。

“Their parents stuffed the empty sack with three rotten vegetable marrrows,”
幼いウサギの両親は空の袋に腐った野菜の芯を3つ詰めて

“an old blacking-brush and two decayed turnip.”
古い靴磨きを1つとしなびたかぶを2つ入れました。

この絵本で学べる事

仮定法「as if」

“He carried it hanging down, as if it were rather heavy.”
 彼は、まるでそれがずいぶん重いかのように引っ掛けて運びました。

マグレガーさんが家へ帰る場面ですね。

そうです。どんな様子で運んでいるかを仮定法を使って表現されてます。

仮定法とは何ですか?

話している人が実際には起こりえないと思っている状況を話すときに使われる表現方法です。

“He carried it hanging down, as if it were rather heavy.”
この文章の場合、マグレガーさんが重たそうに袋を運んだことは、起こりえない状況という事でしょうか?

今回の文章は、例外です。
話をしている人が実際には起こりえないと考えている場合
as ifの後ろは、現在のことであれば過去形を使い、過去のことであれば過去完了形を使います。
今回の場合、話をしている人が実際に起こりえると考えているため過去のことを過去形で表現されています。

話をしている人とは誰のことでしょうか?

この物語の著者は誰ですか?

ビアトリクス・ポターですか?

そうです。著者のビアトリクス・ポターによる物語ですね!
”as if(まるで~のように)”の説明をしましたが、ここでは『rather』の方がより役割が大きいと思われますよ。

あらすじのところで、『思っていたよりも重くて驚いている様子』と書いてありましたね

そうですね。どの単語を使うかで意味合いが少しずつ変わりますよ。

受動態(be動詞+過去分詞)

THE little rabbits were pulled out and(were) pitched to wake them.”
幼いウサギたちは引っ張り出されてたたき起こされました

ここでは受動態が使われています。

「~される」と訳をすると習いました!「~される」だなんて、違和感があるなあと感じます。

英語を日本語へ翻訳するときに、意味ではなく単語1つ1つを訳すと受動態の文章は違和感を感じますよね。

もし意味で訳をするとどんな訳となるのでしょうか。

意味を考えると、この場面で伝えたいことは、ウサギの両親(フロプシーとベンジャミン)がこどもたちを袋から救出したという事なんですよ。

では、なぜ受動態を使っているんですか?

『”こどもたちを”救出したのだ』と
“こどもたち”を強調するために主語の位置に置いています。
フロプシーの子どもたち2/3では、フロプシーとベンジャミンは
こどもたちを袋から出すことが出来なくて泣いていましたよね。
こどもを助けたことを特に強調していると考えられますよ。

書く順番で”何を強調するか”が変わるんですね!

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