ベンジャミン バニーのおはなし 1/3 過去形 現在完了形

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『THE TALE OF BENJAMIN BUNNY』

by BEATRIX POTTER

このウサギを見たことがありますか?

ピーターに似ているけれど、ジャケットの色が違うみたいです。

よく似ていますよね!
ピーターのいとこのベンジャミン バニーと言います。
BENJAMIN BUNNYの”BUNNY”は”子ウサギ”という意味ですよ

そうなんですね。”small rabbit”でも伝わりそうですが、”子ウサギ”を意味する単語があるんですね!

あらすじ

“Little Benjamin Bunny slid down into the road,
ベンジャミンバニーは、通りへ滑り降りて、
and set off – with a hop, skip and a jump
ホップ、スキップ、ジャンプと飛び跳ねながら(    )。
– to call upon his relations, who lived in the wood at the back of Mr.McGregor’s garden.”
彼の親せきを尋ねるために、そしてその親せきはマグレガーさんの庭の裏に住んでいました

“set off”はどういう意味ですか?

調べてみましょう!
英語をある程度読むことが出来る場合は、英英辞典を使って調べると英語力アップになりますよ

Oxford Learner’s Dictionariesより
https://www.oxfordlearnersdictionaries.com/
set off: to begin a journey
⇒冒険を始める事
call upon: to ask or demand than somebody do something 
⇒誰かに何かを尋ねたり、依頼しに行くこと
 

“set off”は、”冒険を始める”という意味があるんですね。
親せきの家へ向かっているわけだから、冒険と訳すると大げさですね。飛び跳ねながら(出発した)で意味は伝わると思います。

そうですね。ここの文を意訳すると
ベンジャミンバニーは、通りへ降りると彼の親せきを訪ねるためにスキップしながら出発しました。その親せきは、マグレガーさんのお庭の裏に住んでいますと訳することが出来ます。

この絵本で学べる事

過去形

”LITTLE Benjamin did not very much want to see his Aunt
小さなベンジャミンバニーは、彼のおばに会いたくないと思っていました。

“his aunt”(ベンジャミンのおばさん)は誰の事かわかりますか?

うーん。今までに出てきてますか?

『ピーターラビットのおはなし』で登場してますよ。
ピーターとベンジャミンは、いとこです。ピーターのお母さんは、ベンジャミンから見るとおばさんという関係ですよ

”He came round the back of the fir-tree, 
彼(ベンジャミン バニー)は、モミの木の後ろ辺りへ(   )
and nearly tumbled upon the top of his Cousin Peter.”
そして、彼のいとこであるピーターの上に(               )。

Oxford Learner’s Dictionariesより
https://www.oxfordlearnersdictionaries.com/

came: comeの形
to move to or towards a person or place
⇒ヒトや物の方へ移動する事

tumbled; tumbleの過去形
to fall downwards, often hitting the ground several times, but usually without serious injury
下の方向へ落ちる事、しばしば地面を数回打つが、普通は深刻な怪我はない

単語の意味を最初に載せましたが、ここでは動詞が「過去形の形」で使われています。英語では、過去の出来事を表現したいとき動詞を「過去形の形」へ変えますよ

日本語では、「来る」の過去形は「来ました」みたいに語尾を変化させるけれど、英語は、「come」の過去形は「came」みたいに形自体が変化する単語もありますね。

そうですね。新しい単語を見かけたら、その都度覚えていきましょう。ところで、( )の中はどのような訳となるかわかりましたか?

”He came round the back of the fir-tree, 
彼(ベンジャミン バニー)は、モミの木の後ろ辺りへ(来ました)ですね?

そうですね。”came”を”来ました”と訳すことが出来ます。もう1つの文も訳できますか?

and nearly tumbled upon the top of his Cousin Peter.”
そして、彼のいとこであるピーターの上に(  落ちました)でしょうか?

だいぶ、近いですよ。”nearly”は”完全ではない”という意味があります。そのため、ピーターの上に落ちそうだった(落ちる寸前だった)と訳する方がよいでしょう。

現在完了形

このウサギが、ピーターのようです。

青色のジャケットを着てませんね。どうしたんでしょう。

ベンジャミンも同じことを、ピーターへ尋ねていますよ。

“PETER was sitting by himself.
ピーターは、一人で座っていました。

He looked poorly, and was dressed in red cotton pocket-handkerchief.”
彼(ピーター)には、何かが足りないように見えました。
そして、赤いコットンのハンカチを着せられてました。

“Peter, -said little Benjamin, in a whisper -‘who has got your clothes?'”

小さなベンジャミンはささやきました。「ピーター、誰が君の服を持ってるの?」

who has got your clothes?
have +過去分詞の形を現在完了形と言います。
現在完了形は、過去に起きた出来事が現在まで続いている場合に使われます。

過去に起きた出来事が現在まで続いているとは、どういう意味でしょうか?

ピーターの青いジャケットを”今”誰かが持っています。
その誰かが、ピーターからジャケットを取ったのは、過去の出来事ですよね?
「誰かがピーターからジャケットを取ってから、”今”もずっと持っている」これを現在完了形を使うと表現できます。

英語では、いつの出来事であるかが大切なんですね!
ピーターのジャケットは誰が持っているんだろう。

ベンジャミンバニーのおはなし2/3でわかりますよ。
この物語は、ピーターラビットのおはなしの続きとして書かれているので、そちらもあわせて読むと面白いですよ。

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