ピーターラビットのおはなし 3/3 不定詞

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『THE TALE OF PETER RABBIT』
by BEATRIC POTTER

前回の投稿では、マグレガーさんはお庭でピーターと出くわし、熊手を振り回しながら追いかけていましたね。

そして、絵を見るとマグレガーさんは、ピーターに追いついたみたいです。じょうろから、ピーターの耳が見えますよ。

そうですね。ただ、マグレガーさんは、植木鉢の方へ手を伸ばしています。

あらすじ

”MR.McGREGOR was quite sure that Peter was somewhere in the tool-shed, perhaps hidden underneath a flower-pot.”
マグレガーさんは、ピーターは恐らく、物置の中の植木鉢の下に隠れたどこかにいると強く確信していました。

“He began to *turn them over carefully, looking under each.”
彼(マグレガーさん)は、それぞれの下を見ながら、注意深くそれら(植木鉢)を*ひっくり返すことを始めました。

oxford learner’s dictoinariesより
https://www.oxfordlearnersdictionaries.com/

*turn over
to change position so that the other side is facing towards the outside or the top
⇒もう一方が上を向くように位置を変えること

*turn overは、「もう一方が上を向くように位置を変えること」という意味です。この文章の場合は植木鉢の底の部分が上を向くように位置を変える、つまり植木鉢をひっくり返すという意味となります。

“Presently Peter sneezed ‘Kertyschoo!’ Mr.McGregor was after him in no time.”
その直後、ピーターは、「くしゅん!」とくしゃみをしました。間もなく、マグレガーさんはピーターの後を追いかけました。

うわあ!ピーターはマグレガーさんに見つかってしまったんですね。

“AND tried to put his foot upon Peter, who jumped out of a window, upsetting three plants.”
そして、ピーターの上に足を乗せようとしました。そして、そのピーターは、植木鉢を3つ倒しながら窓から飛び出しました。

“The window was too small for Mr. McGregor, and he was tired of running *after Peter.
He went back to his work.”
「その窓は、マグレガーさんにとって小さすぎて、ピーターを追いかけることにうんざりしてしまいました。マグレガーさんは仕事をしに戻りました。」

oxford learner’s dictoinariesより
https://www.oxfordlearnersdictionaries.com/
*after
behind somebody when they have left; following somebody
誰かが去ったときにその後ろへ;誰かを追うこと

*afterは、時間の意味で「~の後ろ」だけでなく
誰か(何か)を追うという意味もあります。

この絵本で学べる事

to 不定詞:動詞を名詞の役割に変える

“He began to turn them over carefully, looking under each.”
彼(マグレガーさん)は、それぞれの下を見ながら、注意深くそれら(植木鉢)をひっくり返すことを始めました

“to 不定詞”とは、動詞に”to”を付けることで、動詞を動詞でない役割として使う用法のことです。

動詞を動詞でなく使うとは、どういう意味でしょうか?

“He began to turn them over carefully, looking under each.”

例えば、上の文を訳すとき
・began
・turn
どちらも動詞だとして
「彼(マグレガーさん)は、ひっくり返す始める」とは訳しませんよね?

ひっくり返す始めるでは、意味が伝わりませんね。
ひっくり返すことを始めると訳します。

そうですね。日本語では”ひっくり返すこと”と動詞の語尾を変えます。私たちは、自然に動詞を名詞の形に変えているんですよ。英語では動詞の前に”to”を付けることで、動詞を名詞として使うことができます。

そうなんですね!日本語はいつも話しているから、動詞を名詞の形に変えて使うなんて、考えたことはありませんが、英語では、動詞の前に”to”をつける事で、同じことをできるんですね。

to 不定詞 :動詞を形容詞の役割に変える

ピーターが泣いてる!マグレガーさんは、帰ったのにどうして泣いているんだろう。

“HE found a door in a wall ; but it was locked, and there was no room for a fat little rabbit to squeeze undernearth. “
彼(ピーター)は壁にドアを見つけました。しかし、そのドアは鍵がかかっていて、太った子ウサギが下を抜けるためのスペースはありませんでした。

扉を見つけたのに鍵がかかっていた、そして、扉の下から抜けようにも通り抜けるためのスペースがなかったようです。
ここでは、”to”を動詞の前につける事で、”squeeze”という動詞を形容詞として使ってます。

“to”を動詞の前につける事で、様々な意味で訳をすることが出来るんですね

そうです。どう訳するかは文脈によって決まります。
“to squeeze”と書くだけでは、訳が定まっていない(品詞が決まっていない)ため、不定詞と言いますよ。

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