ピーターラビットのおはなし 2/3 分詞構文、過去完了形

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『THE TALE OF PETER RABBIT』

by BEATRIC POTTER

前回の話がどんな話だったか覚えてますか?

覚えてますよ。ピーターは、お母さんからマグレガーさんのお庭へ行ってはいけないと言われたのに、マグレガーさんのお庭へ向かったんでしたね!

そうですね。そして、絵を見るとピーターが誰かと出会っています。この人はピーターが会うべきではなかった人です。

もしかして、マグレガーさん?! ピーターのお父さんは、マグレガーの奥さんにパイにされてしまったんだよね? ピーターもパイにされてしまうのかな?!

どんな展開となるか一緒に見てみましょう。

あらすじ

 

BUT round the end of a cucumber frame, whom should he meet but Mr.McGregor!
キュウリの苗床の角の辺りで、彼(ピーター)はマグレガーさん以外の誰に会うべきではなかっただろうか。
⇒マグレガーさんに会ってしまったのだ

マグレガーさんに会ってしまったんだ!
マグレガーさん以外の誰に会うべきではなかっただろうか、だなんてややこしい言い方だね。

日本語へ訳するとき、ややこしさを感じますね。
「マグレガーさん以外の誰に会うべきではなかっただろうか、マグレガーさんだ。」この反語表現を修辞疑問文と言います。

修辞疑問文とは
相手に質問をしているのではなく、自分が言いたいことを強調するために、反語的「~だろうか、いや…ない)に表現する疑問文のこと。
「マグレガーさん以外の誰に会うべきではなかっただろうか、マグレガーさんだ」
⇒”だろうか”は疑問文の形をしているが相手に返答を求めているわけではなく、”マグレガーさんに会うべきではなかった”強調するために疑問文の形で表現されている。

”BUT”が全て大文字で書かれていることも何か理由がありますか?

それも、強調を意味します。日本語でも強調したい部分を太文字で書いたり、大きな文字で書くことがありますよね!

なるほど!マグレガーさんに出くわす場面は、この物語の中で特に重要な場面なんだね!

Oxford Learner’s Dictionariesより
round: having a shape like a circle or ball
⇒円やポールの形をしている
“round”は円を描くイメージです。ここでは、キュウリの苗床の角に円を描き、その円の中でマグレガーさんに出くわしたイメージです。

frame: in gardern
a small wooden or metal frame covered with glass that you grow seeds or small plants in to protect them from cold weather
⇒寒い気候から種や小さな作物を守るためにガラスで覆われた木や鉄の囲いのこと
絵を見ると木枠の蓋をかぶせてあります。中で育てられている作物はキュウリです。

この絵本で学べる事

分詞構文

ピーターがマグレガーさんに追いかけられている!捕まってしまうのかな?!

逃げ切れるでしょうか。マグレガーさんは何を持って追いかけていますか?

熊手かな。すごい勢いだね。

そうです。熊手を振り回しながら、ピーターを追いかけたと書いてありますよ。

MR. McGREGOR was on his hands and knees planting out *young cabbages, but he jumped up and ran after Peter, waving a rake and calling out, ‘Stop thief!’

マグレガーさんは、両手と両足をついてキャベツの苗を植えていましたが、飛び跳ねると熊手を振って叫びながら、ピーターの後ろを追いかけました。「待て、泥棒!」

問題①

waving a rake and calling out

この節は主語が省略されています。


分詞構文
動詞は”ing”を付けることで、
ここでは、”wave:振る”と”call: 呼ぶ”という動詞としてではなく、副詞として(ここでは、振りって叫びながら追いかける)動詞を修飾する単語として使うことが出来ます。
 

分詞構文について、詳しく知りたい方はこちら

ピーターラビットで使われている分詞構文
「あわせて読みたい」では、ピーターラビットのストーリーを簡単に説明してます。まずは、そちらをご覧ください。マグレガーさんが、熊手を振って「待て、泥棒!」と叫びながら、ピーターを追いかけている場面です...

“young cabbages”は、”キャベツの苗”という意味となるのでしょうか。

“young”には、”存在している期間が短い、完全に発達していない”という意味があります。この場合は、畑で苗を植えているので、”キャベツの苗”とう訳が適切でしょう。

“young”は、”年齢が若い”という意味だけではないんですね。

大きくなりすぎたキャベツは、”old cabbage”で表現できるのでしょうか。

“young”が、”苗”なので、”old”は”熟したキャベツ”を表すことが出来そうですが
『敬意の少なさ』という意味もあるようです。”old cabbage”と書くと、”もう食べることが出来ない状態”(食べ物として敬意を払われない状態”となりそうです。

そうなんですね。”大きくなりすぎたキャベツ”は、どのように表現することが出来ますか?

“大きくなりすぎる”は、”成長しすぎる”と言い換える事が出来ます。
“over grown”と表現するのが適切でしょう。

Oxford Learner’s Dictionariesより
*young
“having lived or existed for only a short time; not fully developed”
⇒存在している期間が短い、完全に発達していない

*old
used to show kind feelings or a lack of respect
⇒敬意の少なさを表現するのに使われる

過去完了形

畑に靴が落ちている!ピーターの靴かな?

そうですね。このページでは、ピーターが必死にマグレガーさんから逃げている様子が書かれていますよ。

“PETER was most dreadfully frightened ; he rushed all over the garden, for he had forgotten the way back to the gate. He lost one of his shoes among the cabbages, and the other shoe amongst the potatoes.”

ピーターは、今までで一番ひどくおびえました。(入ってきた)門への戻り方を忘れてしまったので、庭中を走りました。ピーターは、キャベツ畑の中に片方の靴を落として、もう片方の靴をジャガイモ畑に落としました。

問題②

he rushed all over the garden, for he had forgotten the way back to the gate.
①ピーターは、(入ってきた)門へ戻る道を忘れてしまったので、
⇒過去の出来事
②庭中を走りました。
⇒過去の出来事

①②の出来事は過去の出来事です。



 

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