第4回 音楽を聴きながら、絵とその絵を表す英単語を囲もう
田代まちづくりセンター主催
小学生を対象とする「放課後子どもチャレンジ」英語の講師をしています。
「魔法のドラゴンパフ」を使い、歌で使われている英単語を教えました。
写真は、講座用に準備したプリントです。
絵本の中の英文を全て大文字で記入し、その内容を直訳しました。
講座内容
①アルファベット大文字の「A」から「Z」
②絵本に使われている英単語とそれを表す絵を丸で囲む
丸で囲みながら学んだ英単語
竜⇒「DRAGON」
ジャッキーペッパー⇒「JACKIE PAPER」
ボート⇒「BOAT」
王様⇒「KING」
王子様⇒「PRINCE」
旗⇒「FALG」
おもちゃ⇒「TOY」
前回の授業の終わりに隣の部屋で開催されているお琴教室の音色に反応している子どもがいた為
音楽を使いました。
魔法のドラゴンパフは、歌の内容がストーリーとなっています。英単語のみを教えるのではなくストーリーを読みながら学ぶことが出来ると楽しいと考えこの教材を選びました。
各ページに絵があるため、英単語を丸で囲むようにして進めると英単語も学ぶ事が出来ると思い講座を行いました。
歌はなんか聞いたことがあったと感想を書いてくれた子がいたので、第5回目の講座の時に「先生はこの曲を小学生の時に音楽の授業でリコーダーで演奏したんだよ(ドードドドシーソ)っていうやつ」と話しました。すると「それそれっ‼、でも今の3、4年生は教科書が変わったからこの曲知らないよ」と教えてれました。
今の3年生がちょうど授業で演奏しているなら、ちょうど良かったのになあと思いながらも、5年生の子が授業で演奏したことが分かっただけでもなんだか運命的だなと感じました。
第5回 アルファベットの復習と歌のサビをじっくり歌う
講座内容
①アルファベット大文字の「A」から「Z」
②歌のサビの部分をじっくり歌う
①アルファベット大文字の「A」から「Z」
アルファベットの文字の名前を教えるときにいらすとやさんの提供するアルファベットのカードを使っています。「L」は「LOVE」の頭文字であるため「A」”APPLE”の”A”みたいな具体的なものを表す単語と違って説明しづらいと思っていました。
魔法のドラゴンパフでは、”LITTLE JACKIE PAPER LOVED THAT RASCAL PUFF.” “幼いジャッキーペッパーは、わんぱくなパフの事が大好き”という文章があるため、”LOVE”は”大好き”という意味ですよと流すように単語の意味を教えていました。
毎回授業の終わりには、「私自身が授業の感想を得られるように」+「私がコメントを書くことで小学生へフィードバックを返すことが出来るように」という思いで授業で使った用紙を回収しています。「LOVE」という文字に対して、”誰かが誰かを想っている様子”を描いた子がいて”想像力の豊かさ”に暖かい気持ちになりました。
②歌のサビの部分をじっくり歌う
“*PUFF THE MAGIC *DRAGON LIVED BY THE *SEA.”
“AND *FROLICKED IN THE *AUTUMN *MIST IN A LAND CALLED *HONAH-LEE.”
“パフという魔法の竜は海の近くに住んでいました。
そして秋の霧の中、ホナリーと呼ばれる島で遊んでいました。
学べる英単語
①PUFF⇒竜の名前
②DRAGON⇒竜
③FROLICK⇒飛び跳ねて遊ぶ
④AUTUMN⇒秋
⑤MIST⇒霧
⑥CALLED⇒呼ばれる
⑦HONAH-LEE⇒ホナリー
今回、私自身が高校時代に使っていた英和辞典を持っていき、例えば”DRAGON”は「”竜”と書いてありますね。」と参考程度に辞書を見せながら教えました。
サビの部分のみ単語1つ1つの意味を教えたので、「意味が分かった」と書いてくれた子が多かったです。CDを流しながら私が歌うと”みんなで歌おう”と指示を出さなくても何人かの子が歌ってくれました。
また、授業が終わって使った教材を片付けているとき、1人の小学生の子が窓に背中を向けている私に対して建物の外から窓を叩いて「先生バイバイ」と手を振っていました。笑顔がとても可愛らしくて、”この少年は私の英語の授業が好きなのかな”と思いました。”好きな先生の1人になれるといいなと感じた日でした。
第6回 魔法のドラゴンパフの全体を理解する
講座内容
①アルファベット大文字の「A」から「Z」
②魔法のドラゴンパフの概要を理解する
物語の概要
①魔法のドラゴンパフはホナリーと呼ばれる島で遊んでいました。
②幼い少年ジャッキーペッパーは、パフの事が大好きで様々な遊び道具を持って一緒に遊んでいました。
③ボートに乗って旅をしていると王様や海賊に出会います。みんなパフの事が大好き
④ところが、少年ジャッキーは大きくなるにつれて他のおもちゃへ関心が移っていきパフのところへ遊びに行かなくなります。
⑤ジャッキーがいないパフは全く遊ばなくなり、洞窟の中へ入って行きます。
中学高校時代、英語の授業が好きだった私は、”英語”は好きだったのですが、”テスト勉強”に重点を置いていたこともあり”どんな物語を読んだか”を覚えていません。そのため、1ページあたり1単語触れる程度で物語の概要を説明しました。
例えば、写真のページでは”Noble kings and prices would bow where’re they came.”
直訳すると”王様と王子様は彼ら(パフとジャッキー)が来るとお辞儀をして挨拶をしました。”
翻訳された絵本では”王様もパフの事が大好き”と書いてあります。翻訳された絵本は意味で訳を考えてあるため、単語1つ1つを読むと若干意味が違う事を伝えたくて翻訳版の絵本も小学生に見せました。
すると、”みんなパフとジャッキーが大好きということがよく伝わりました”とか”王様など海賊も認めていたのに”と感想に書いてくれている子がいました。翻訳されている本は意味が変わると伝えたかったのですが、この王様や海賊が描かれているページは”みんなパフとジャッキーの事が大好き”という事を描きたいのかと逆に教えてもらったように感じました。
その他、”ジャッキーペッパーはあまり遊ばないで引きこもっていたのが分かりませんでした。”について、引きこもっていたのはジャッキーではなくパフなので名前は書き間違いであると思われます。”パフはジャッキーがいないと遊びに行かなくなりました”と授業で説明をしたのですが、”なぜ引きこもっているのかわからない”と書くという事は”友達がいなくても遊びに行くといいのに”と言いたいのだろうかと毎回感想を読むたびに考えさせられます。
”英語頑張ります”とか”生活の中でも使いたいです”とか書いてくれた子がいました。次回も関心を持てるような授業になるよう取り組みます。
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